そもそも、その料理を“ニラで”と思ったのは先日の栃木旅行。
ふと入ったお店で「ニラのジェノベーゼ」なるものを隣の席で食べているお客さんが居まして。
良い香りがこちらまで漂ってきていたので気になっていました。
調べてみると、栃木県(高知県も)はニラの生産地として有名なんですね。
また、宇都宮餃子も名物ですからイチゴだけじゃなくニラも栃木県の主要な農産物ということなのでしょう。
ジェノベーゼについて
本来ならば「ジェノベーゼ」の主材料はバジルの葉です。
で、今回はそのバジルの葉の代わりとしてニラを使ってみます。
どちらも香りに特徴があるものなので、ニラを使った「ニラベーゼ」でも美味しく出来そうです。
イタリアのリグーリア州を代表するその料理。
基本的なレシピはそれを参考にしてニンニクや松の実を使い、さらにアンチョビも加えて塩気や旨味を出しています。
バジルって意外とお高いんですよねぇ。
小さいの数枚で100円とかします。
そんなことからも、ニラでの代用はアリかもです。
ちなみに、今回使ったニラは栃木県産ではなく高知県産です。
ペスト・ジェノベーゼ(ニラで代用)
そこそこ簡単なレシピ
材料(2人分)
- ニラ5本ほど
- 松の実大さじ2ほど
- ニンニク1片
- アンチョビ3枚ほど
- エクストラヴァージンオリーブオイル50ml
- 塩適量
作り方
- ミキサーやフードプロセッサーで松の実・ニンニクを細かくする
- ザックリと切ったニラも入れて細かくする
- アンチョビ・オリーブオイルも加えてさらに混ぜ合わせてペースト状にする
- お好みで塩で調味して完成
このソースさえ作っておけば、色々な料理に使い回しが出来る訳です。
ミキサーやフードプロセッサーでペースト状に
そのミキサーがやや面倒。
いきなり勢いよく回してしまうと材料が外側に張り付いてしまいミキシングし難いので、フラッシュ機能などで“少し回して止めて”を繰り返す感じが良さそうです。
オリーブオイルを加えて汁気が出てくると段々とペースト状に。
時折フタを開けて、中身をかき混ぜながら適宜実施。
その際に徐々に特徴的な良い香りが漂ってきます。
お好みだとは思いますが、そんなにミキシングしてドロドロにしなくても良いと思います。
ニラって生で食べれるの?
そもそも「ニラって生で食べれるか?」という疑問点。
今まで私はニラは火を通すという考えでした。
ニラレバ炒めとかチヂミとか。
調べてみると、まずニラは生食可。
さらに、ニラに含まれる栄養吸収に役立つアリシンという成分。
これが火に弱く、生のまま食べるのが栄養上良さげな食べ方のようです。
とは言うものの“ニラは足が早い野菜でお馴染み”ですので、出来るだけ新鮮なやつを使った方が無難な気もします。
ジェノヴァペーストのスパゲッティ
茹で上げたスパゲッティとジェノベーゼのソースとをボウルでよく混ぜ合わせるだけ。
その際に茹で汁も一緒に入れて、汁っぽいソースにしたければ茹で汁を多めに。
固形っぽいソースが良ければ少なめにと調整してください。
私はお玉半分弱ほど入れています。
うん。
美味しいです。
香ばしいニラやニンニクのおかげで食欲増進、どんどんと進みます。
味としては、苦辛甘いという不思議さもあり。
ニラの苦さ・ピリ辛さを感じます。
ともすると、どこからかの甘さなども若干ですが感じますね。
メカジキのジェノベーゼソース
ジェノベーゼのソースはパスタだけではなく、白身魚にも合うことで有名です。
という訳で、私はメカジキを使ってみました。
メカジキの切身に塩コショウして小麦粉をふってバターで焼く、いわゆるムニエルとして調理してジェノベーゼのソースをかけて頂く。
ソースは、ムニエルを作って取り出した後のフライパンにジェノベーゼのソースと粉チーズを入れて混ぜ合わせ温めてから使っています。
これね。
本当に美味しい。
幸せを感じちゃう位に美味しく出来上がりました。
私のスペシャリテに新たに加えようと思える料理です。
今度は別の魚種などでやってみるのも良いですかねぇ。
それと、上記の料理たちに使用しているチーズは便宜上「粉チーズ」と書いていますが、本来は「パルミジャーノ・レッジャーノのすりおろし」を使った方がより良いと思われます。