お久しぶりのインド料理の話。
熱しにくく冷めにくい性格の私は一度ハマってしまうとマイブームが長いのです。
“インド料理を作ってみる”というのもその一つ。
という訳で、今回のブログ記事は【インドへの道 #13】。
今回は、北インドのチーズ『パニール』を自宅で自作してみようと思います。
パニール/北インド
私の持っているインド料理のレシピ本に載っているのは知っていたのですが、「チーズ?そんなの手間がかかって難しいんじゃないの?」と勝手な先入観で読み飛ばしておりました。
がしかし、そのレシピ・作り方をよく見てみるとそんなに難しそうではないことに気付きます。
冷蔵庫で一晩保管しておくので時間はかかるとは思いますが、注目すべきはその材料のシンプルさです。
自作チーズのポイントは「酢」
今回作る北インドのチーズ『パニール』の材料は、牛乳・生クリーム・酢だけ。
場合によっては生クリームも不要らしいので、その程度の材料だけでチーズが作れるのならば自作してみようと思うじゃないですかっ。
材料的にも、私は生粋のミルカーで元より乳製品大好き人間なので完成がより楽しみです。
作ってみて勉強になりましたが、チーズ作りのポイントは「酢」。
レモン汁などでも良いみたいですが、この“酸”の力を利用して牛乳を固めているらしく。
そこそこ簡単なレシピ
材料(1個分)
- 牛乳1000ml
- 生クリーム200ml
- 酢大さじ3
作り方
- 牛乳・生クリームを火にかけグツグツ言わないように沸かす(かき混ぜながら3分ほど)
- 火を止め酢を入れて優しく混ぜ続ける(ポロポロと固まってくるまで)
- ザルに絞ったぬれぶきんをセットし中身をあけて水分を切る
- ふきんごと冷水で冷まし、よく絞る
- ふきんで包んだまま網の上にのせて重石をする(残りの水分をしっかりと出す/3時間ほど)
- 一晩冷蔵庫で保管しておく
一晩冷蔵庫で保管しておき、完成した『パニール』がこちらです。
上記の材料の量で出来上がったサイズとしては、直径11センチで高さ3.5センチほどの円盤型の大きさ。
冷蔵庫に入れる前はフワフワした感触でしたが、冷やすことによって固まりました。
パニールの食感や味について
出来上がった円盤型のパニールを適当な大きさに切って実際に食べてみた感想。
まず、香りはほんのり優しいチーズの匂いがします。
そして意外と固い。
と言うかネットリと凝縮されていて、包丁で切るのも手ごたえがしっかりとある。
食感はどちらかと言えばバターに近いですかねぇ。
最初は勝手に完成形として豆腐程度を考えていたのですが、明らかに豆腐より固いです。
味についてはほぼしない(もちろん乳の味はしますが)ので、いたってプレーン。
でも、普通にそのままでも全然食べられる味ですよ。
熟成させていないフレッシュな訳ですから西洋系チーズで言うところのモッツァレッラに似ていますが、それよりも味・固さともギュッと凝縮された印象を受けました。
食べ方として「パニールティッカ」を作ってみた
パニールの食べ方としては“そのまま食べる”という基本形があり、黒コショウやハチミツなどをかけるのも美味しいみたい。
また、パニールを具材としてカレーや炒めものなど作る場合もありますが、せっかくなので『パニールティッカ』を作ろうと思います。
私のイキツケのインド料理屋さんにもメニューとして存在しています。
簡単に言うと、適当な大きさに切ったパニールをスパイス系のヨーグルトでマリネしておき焼き上げたお料理。
うん。
美味しいです。
パニール自体の濃厚さとスパイシーな味がよくマッチしています。
レモンを絞るとより美味しいのでおすすめです。
使ったマリネ液などのレシピは過去記事『タンドリーチキンやわらかっ!理由はヨーグルト?』を参考にしています。