「自宅でカレー作らない人なんでぇ」でお馴染みの私。
市販のカレールーを溶かして・・・ということはしませんが、インド料理のレシピ本を参考にスパイスを元にしたカレー(便宜上そう呼びますが)は色々な種類を作っています。
そんなインドのカレー。
基本的に南インド系の具材としては海に面していることもあってか、海鮮系(魚やエビなど)が多い気がします。
それに対して北インド系の具材は肉や豆類などを使っているイメージが強いですね。
そんな肉の中でも鶏肉がやはり主流かと。
カレーだけではないですが、インドの肉料理と言うとタンドーリチキンに代表される「鶏肉」という印象です。
ですが今回は珍しく「牛肉」を使ったカレーを作ってみようと思います。
今回のブログ記事【インドへの道 #16】。
『マドラスビーフ』のお話です。
マドラスビーフ(マドラス風 牛肉カレー)/南インド
もちろんビーフは牛肉という意味で、「マドラス」は南インドの地名です。
昔の呼び名がマドラスで現在ではチェンナイ。
そんなチェンナイこと「マドラス」は地図的に言うとインド半島の右側海沿い。
大きく言うとスリランカの少し上あたり。
『マドラスビーフ』で、マドラス風の牛肉カレーという意味になるかと思われます。
そこそこ簡単なレシピ
材料(2人分)
- 牛肉(カレー用)250g
- タマネギ半分
- 青唐辛子(ししとうで代用)2本
- ニンニク1片
- ショウガ1片
- トマト半分
- ココナッツミルクパウダー大さじ2
- 水200ml
- サラダ油大さじ2
- 塩適量
- カルダモン5粒
- クローブ5粒
- コリアンダー大さじ1
- パプリカ小さじ1
- 黒コショウ小さじ1/2
- ターメリック小さじ1/2
- カイエンヌペッパー小さじ1/4
※カルダモン・クローブはホールスパイス
※コリアンダー以下はパウダースパイス
作り方
- タマネギ・青唐辛子(1.5本分)は薄切りにニンニク・ショウガはせん切りにする
- サラダ油を熱してホールスパイスを加える(カルダモンが膨らむまで)
- タマネギ・青唐辛子・ニンニク・ショウガを加えて強めの中火で炒める(タマネギが色づくまで)
- ざく切りにしたトマトを加えて炒める(ほぼペースト状にする)
- 弱火にしてパウダースパイス・塩を加えて炒め合わせる(焦げないように30秒ほど)
- 牛肉を加えて軽く炒め、ココナッツミルクパウダーも加えて炒め合わせる
- 水を加え強火でひと煮立ちさせ、フタをして弱火で煮る(60分ほど)
- 煮込みながら時々混ぜて水分調整する
- 牛肉が柔らかくなったら水分を飛ばすように炒めて塩で調味する
- 仕上げ用の青唐辛子(0.5本分)を散らして完成
本来は青唐辛子を使うようですが、私は“ししとう”で代用したからか思ったよりも辛くなかったです。
とても美味しく、牛肉の力強い味という印象。
食べごたえもありますし、牛肉とよく合う相性の良いソースだと思いました。
ビーフカレーと言うよりもスパイス炒め(煮込み)みたいな料理
カレーという感じでもなく、どちらかと言うと「牛肉のスパイス炒め(煮込み)」みたいな料理でした。
本来もっと水分が少なくなるまで煮込むべきだと思いますので、よりその傾向は強くなるかと。
煮込んでいる途中で、水分を飛ばし過ぎると“食べる量が少なくなってしまう”とケチ的発想が出てしまい・・・
ですので、グレイビー(とろみ感)をもっと高くドロッとさせ、いわゆるカレーではなくて牛肉を味わう“おかず”寄りにしても良いかも知れません。
牛肉を柔らかく煮込む
今回この『マドラスビーフ(マドラス風 牛肉カレー)』の煮込み時間は1時間弱。
水の量としても200mlを最初に入れて、途中の継ぎ足しは行っておりません。
この配分でも水分は残りますし牛肉もやや固めでした。
ちなみに使った牛肉はオーストラリア産。
いわゆるオージービーフ。
その固めの牛肉をギュッギュッと噛みしめて食べるのも私は好きなので良いのですが、気にされる方は煮込み時間を長くしたり国産牛肉のチョイスなどもご検討ください。