そんなこの冷製スープと私の出会いは、『ランチの女王(2002年/フジテレビ)』。
キッチンマカロニで働く竹内結子さんが間違えて大量のジャガイモを発注してしまい、コックの江口洋介さんが若干首をフリフリさせながら「仕方がない。ヴィシソワーズでも作るかっ」と。
「うわぁ、なんだか美味しそうな料理だなぁ」と当時の私は目をキラキラさせながら思いました。
このフランソワーズ的なフランスっぽいネーミングも、かっこよくておっしゃれー!じゃないですか。
フランソワーズ?
ソワーズ?
ちょっと気になったので調べてみたところ、ソワーズには「~風」という意味があるみたいですね。
フランスにあるヴィシー(という都市・町)風のスープ。
なので、ヴィシソワーズ。
私の持っているフレンチの料理本に、トマト・オリーブ・アンチョビ・ツナ等を入れた二ソワーズというサラダが掲載されていますが、これも南仏・ニース風のサラダという意味なんですね。
うん。
勉強になります。
話をグッと戻してきて料理のこと。
今夏、非常に暑い。
暑過ぎます。
「三度の飯より四度の飯」でお馴染みの私ですから暑さで食欲減退ということはありませんが、それでもやっぱり熱いモノよりも冷たいモノが食べたかったりします。
そんな時には、熱くなっても冷静になって作る冷製スープがオススメなんですよ、きっと。
という訳で今回は、冷製スープの代表格・ヴィシソワーズを2点ご紹介。
ヴィシソワーズ
そこそこ簡単なレシピ
材料(2人分)
- ジャガイモ中1個~
- 牛乳160ml
- プレーンヨーグルト大さじ1
- 生クリーム25ml
- 塩コショウ適量
- レモン汁適量
- オリーブオイルお好みで
- シブレット(万能ネギで代用)お好みで
作り方
- ジャガイモを茹でて皮をむき適当な大きさに切る
- ジャガイモと牛乳をミキサーにかけスープ状になったら容器に移す
- そこにプレーンヨーグルト・生クリームを加えて混ぜ合わせる
- 塩コショウ・レモン汁で調味してさらに混ぜ合わせ冷蔵庫で冷やす
- お好みでオリーブオイル・万能ネギとか入れるのはどうでしょう
私の中での簡単に美味しく作るコツ
- 生クリームとオリーブオイルは少なめにする
- ジャガイモは多めでトロッとさせる
お好みの部分は多々あると思いますが、生クリームを多く入れてしまうと単純に甘さ・コクが出過ぎてしまい途中で飽きてしまうんです。
仕上げのオリーブオイルも又同様で、下手すると胃がムカムカしてくるので入れるのであればほんと少量で良いと思いますよ。
材料の分量としてのジャガイモ比率を大きくするとサラサラなスープではなく、どちらかというとボテッとした感じになります。
私はそのボテ感が好きだったりもするので少し多めの比率で作っています。
あと、ネギ
本当ならば仕上げにシブレットとかチャイブと呼ばれるハーブを入れたいのですが、コレが手に入らなくてですね、ネギで代用しています。
代用とは言いますが、シブレットもネギの一種だと思われますので俗に言う万能ネギでも良い気がします。
そもそもジャガイモとネギって単純に合いますから。
器に入れているオリーブオイルとネギ。
入れてはいますが混ぜて食べちゃうよりも、プレーン状態のヴィシソワーズスープを基本的には食べて、ちょっと味を変えたい時にそれらもスプーンにすくって食べるようにした方がスープ単体の美味しさを味わえる気がします。
ヴィシソワーズ・ヴェール
そこそこ簡単なレシピ
材料(2人分)
- ほうれん草2株
- 以下、上と同じ
作り方
- ほうれん草を茹でてざく切りにして牛乳とミキサーにかけスープ状になったら容器に移す
- 以下、上と同じ
ジャガイモの部分をほうれん草に置き換えただけですので、材料・作り方ともに上記のジャガイモ版とまったく同じ。
ヴェールとはフランス語で「緑」ですので、その名の通り緑色のスープとなります。
純生クリーム35
今回のヴィシソワーズにはジャガイモ版・ほうれん草版ともに、この生クリームを使いました。
で、この「35」という数字は入っている乳脂肪分の割合をパーセントで表したもので、簡単に言えば数字が大きくなるほどコクが出てドロッとしてきます。
ですがホイップも含めて、それぞれ値段の差が結構あるんですよねぇ。
お好みで、乳感が強くコクを求める場合はパーセントが大きいモノをチョイスしてくださいな。