今回の和歌山(熊野)旅行の宿泊先は『湯の峰温泉(ゆのみねおんせん)』。
世界遺産にも登録されている「つぼ湯」のある温泉です。
『熊野本宮大社に行って参拝をする』という目的の一つがありまして、だったら周辺にある温泉地を宿泊先にしようかと。
事前に熊野本宮大社近辺の温泉を調べてみると下記の3つが存在していました。
- 川湯温泉
- 渡瀬温泉
- 湯の峰温泉
恥ずかしながら3つとも名前も知らなかったのですが、それぞれ詳しく調べてみると湯の峰温泉には「つぼ湯」という少し変わった所があるとの情報が。
なんか面白そうな雰囲気と貴重な経験が出来そうだったので、もうソコしかないと今回の宿泊は『湯の峰温泉』に決定しました。
だって、入浴できる珍しい世界遺産には入るしかないじゃないですかっ。
日本最古の湯らしい『湯の峰温泉旅行記』
湯の峰温泉への交通手段としては車・バスなどがありますが、私の場合は熊野本宮大社からのアクセスになります。
バスで10分ほどで行けるのですが、せっかくなので私は『熊野古道 大日越コース』を歩いて湯の峰温泉へ入りました。
湯の峰温泉は静かな雰囲気の温泉街
私が行ったのは6月初旬の金曜日。
思ったよりも人は少なく、とても静かな温泉街(と言って良いのか)です。
街の特徴としては一本の主道路があり、それと並行に川が流れています。
その道路・川を挟んで両側にいくつかの民宿など宿泊施設が並んでいるイメージです。
また、山本玄峰老師でお馴染みの「玄峰塔/東光寺」も直ぐ隣にありました。
到着後、とりあえず本日の宿「民宿てるてや」さんにチェックインして湯の峰温泉を回ってみることにしました。
貸切風呂「つぼ湯」の予約システム
温泉街の川の上流(と言っても直ぐですが)にあります。
システム的には、まず中心部の公衆浴場横にある受付で入浴チケットを買って番号札を貰います。
というのも「つぼ湯」は一度に入れる(湯船に浸かれる)人数は2名でギリギリ。
その間はイワユル貸切風呂になる訳です。
貸切時間は一組最大で30分。
営業は朝6時から夜21時半までなので、同時間帯に入浴希望者が多ければ混雑して結構な待ち時間になる可能性もあります。
ですので、入浴チケット購入時に番号札を貰って整理・予約する訳ですね。
入口にかかっている番号札を見れば、あと何組待ちなのかが分かるようになっています。
ただし貸切入浴時間はマックス30分ですが、組によっては“なんとなく浸かって雰囲気だけ味わって直ぐ出る”という場合もあるようです。
そうなると待ち時間のイメージが難しくなりますが、つぼ湯の近くで基本的には待つというスタンスが良いと思います。
自分の番号になった時その場に居ないと飛ばされてしまうみたいですし。
世界遺産の温泉「つぼ湯」に実際に入浴してみた
かくいう私も前に二組居ましたので混雑具合は1時間ほど、つぼ湯の直ぐ上にある屋根付きベンチで待ちました。
自分の番が来て小屋に入ると階段で少し下がった所に脱衣場があり、ちょっとしたスペースもありましたがメインはこの「つぼ湯(湯船)」。
岩をくり抜いたというか窪んだ感じの部分に温泉が溜まっていて、いわゆる岩風呂になっています。
くり抜かれた部分は意外と奥まで入っていけるのですが、暗いので少し怖くもあり。
泉質など詳しいことはよく分からないのですが、熊野古道大日越コースを約2時間30分歩いてきたことも影響してか凄く気持ち良い温泉で最高でした。
しっぽりと温泉にと言うよりも、結果的には「つぼ湯」の形状から言うと“すっぽり”と文字通りに入る感じです。
一応、金具を引っ掛けるタイプのカギは付いています。
湯筒で温泉卵を作る
約90℃の温泉が一か所に集まっています。
売店で購入した生卵を、湯筒のフチに引っ掛けて“温泉卵”にすることも出来るようなので実際にやってみました。
ちなみに、ここ湯の峰温泉自体の温度は非常に高いようです。
先述した「つぼ湯」に関しても水で温度をある程度下げないと入れません。
自分の直ぐ前に入浴している人から時間をさほど空けなければ問題無いかと思いますが、水を入れずにほうっておくと90℃まで上がるということなのでしょう。
また、卵が売っている“売店”は湯の峰温泉の中心部、ここ「湯筒」の近くに2店舗ありましたが夜遅くまで営業しているコンビニなどは無いと思われます。
湯の峰温泉のバス停について
私の場合は熊野本宮大社から湯の峰温泉まで徒歩で来ましたが、このようにバスも通っています。
このバス停は湯の峰温泉の中心地に位置しており、1日の運行本数は少ないので要確認です。
私は明日、朝一番の始発に乗って次の目的地『新宮駅(熊野速玉大社/神倉神社)』へと向かうのです。
という訳で良い温泉でゆっくりできました。
また来るぜ、湯の峰温泉。