魚食系男子でお馴染みの私は、色々なお魚を好んで食べております。
それは“美味しいから”という単純な理由もありますが、他にも“年齢に応じた魚種についての知識を得たい”という考えでもあるのです。
今回のブログ記事で取り上げる魚は「カマス」。
かくいう私も当時まだ若い時はカマスと聞いても、あまり馴染みのないお魚でした。
やはりアジやイワシといった大衆魚と比べるとマイナーですし、秋が旬のサンマというように季節がハッキリしている訳でもない。
ですのでカマスと言われても、その容姿などあまりピンと来ないのではないでしょうか。
そんなカマス。
スーパーでも意外と普通に売られていますし、明らかな容姿的特徴もあるので分かり易いかと。
サンマとかの形態(筒型)に近いですが、より表面はザラザラしている感じですかね。
また、食べ方としてカマスは身が水っぽいので刺身にはあまり向かない魚と言われています。
なので今回は単純に「塩焼き」にしたいと考えました。
カマスの塩焼き(両褄折り)
1尾まる状態での塩焼きも良いのですが、今回は三枚に下ろした半身を串を使って折り曲げて焼く方法にしたいと。
長細くなる半身の両端を折る・丸めることを「両褄折り(りょうづまおり/両妻折りと書く場合も)」と言います。
片側のみ丸めて焼く場合は単純に「片褄折り」。
そこそこ簡単なレシピ
材料(1人分)
- カマス1尾
- 塩適量
作り方
- カマスのうろこを取り三枚に下ろして骨も取る
- カマスに塩を振って、しばらく置く
- 水気を拭いて、半身の両端から内側に丸めて串を打つ
- カマスの表面に飾り包丁を入れて軽く塩を振る
- 焼く(10分ほど)
やや手間がかかりますが、小骨までしっかりと取った方が食べやすいと思います。
折って(巻いて串打ちして)焼く利点としては、見た目的なボリューム感が出ることでしょうか。
三枚に下ろしたカマスの半身は平たく薄い状態です。
イサキなど肉厚のお魚は半身そのままで焼いたりムニエルにしても柔らかくふっくら感が出ると思いますが、カマスはそんな肉厚ではありません。
ですので、半身そのままで焼くよりも巻いて串打ちして焼いた方が完成形として立体感が出て良いかと。
食べ方的なこと
時期にもよるかと思いますが、私がスーパーで買った時の値段は1尾35センチで350円ほど。
このサイズになると結構食べごたえがありますよ。
塩味のみで食べてみると流石にアッサリし過ぎかなと思ったので醤油は使った方が良いでしょう。
ただ、大根おろしは不要かも。
なんか少しカマスの身が水っぽく感じましたので。
旬として食べる時期がちょっと早すぎたのかと思うところもあり、慣れ親しんだ一般的大衆魚のアジの塩焼きと比べるとホクホクさや脂の旨味は欠けるかなぁとも。
カマスの種類
ちなみに、今回頂いたのは厳密に言うと「本カマス(アカカマス)」。
もう一種の青っぽい「ヤマトカマス(水カマス)」に比べて魚体は赤というか黄色ぽく。
腹ビレが背ビレよりも前方にあるのも特徴。
そんな本カマスは結構ウロコがビッシリとある魚なので、以前ブログで紹介した『専用道具・うろこ引き』を使ってしっかりと取り除いています。