と、タイトルで「干物」と書いておいてイキナリなんなんですが、私はそんな干物をほぼほぼ食べません。
ということは、もちろん自分で干物を作って保存ということもしません。
何ででしょう。
各お魚の“塩焼き”自体は好きな部類に入る魚料理ですから、干物も嫌いということはないと思うのですが。
例えば「生のアジ」に塩振って焼いたもの、いわゆるアジの塩焼き。
それと「アジの干物」を焼いたもの。
結局のところ、同じアジなのですから違いは何なのでしょう、という疑問。
干物のメリットを意識してアジの開きを食べてみた
そうは言っても干物をまったく食べないこともなく。
今回は良い機会なので久し振りに食べてみることにしました。
と言ってもスーパーで買ってきたやつを焼いただけですけど。
で、その前に干物について少し予備知識を。
干物の作り方・焼き方
一般的な作り方としては、“開き”であれば内臓を取り除いて開いて干す。
ようは、生魚を乾燥させる。
含まれている水分を飛ばすということ。
焼き方としては私の場合、毎度おなじみ「フィッシュロースター(名機・象印EF-VT40)」を使って約8分ほど焼けば完成です。
私の経験上、焼き過ぎる傾向がありますのでもう少し短い時間の方が良い気もします。
また、スーパーなどでは冷凍された干物も売られています。
冷凍ものは焼く前に解凍するとドリップが出てしまうので、冷凍された状態のまま焼くこともあるでしょう。
その場合はおのずと少し長い焼き時間になると思います。
干物にするメリット
色々な利点や理由があるとは思いますが、大きく分けると2点。
- 保存期間が延びる
- 熟成した分の旨味成分が発生する
保存期間が延びるということは、買ってきたその日に食べなくても数日後までに食べる、朝食でも夕食でも良い。
食事のメニュー・献立的に使い勝手が良くなるというか。
味の部分で言うと、通常の塩焼きとはまた違った美味しさ。
水分を減らしたことによる凝縮された旨味・食感を楽しむ感じでしょうか。
干物の食べ方
味の好みにもよりますが、私の場合は大根おろしやレモンも一緒に。
ということは、やはり塩焼きと同じ様な味になりますよねぇ。
そんな似ている味の中でも私は“塩焼き”の方が好きかも知れません。
生のアジを焼いた方がやはりホクホクした感じになりますし。
干物を焼いた場合、ギュッと身が詰まったというか言葉を悪く言うとパサパサ。
でもまぁ、そのギュッと身が締まった“固さ”が干物の醍醐味で美味しいところでもありますからね。
みりん干し系の干物はそのタレの性質上焦げやすいので焼き方にご注意を。
でもフチは焦げた感じですが、身の部分はちょうど良い焼き加減。
美味しく頂きました。