この前、「きょうの料理~20分で晩ごはんを作る~」というテーマのテレビ番組をやっていました。
料理研究家コウケンテツさんとNHKの後藤繁榮アナが絶妙な掛け合いをしながら料理を作るやつ。
時間が無い中でも、すごく楽しそうに料理をするコウケンテツさんが好印象。
画面外から時折ぶっこんでくる後藤アナのダジャレもまた好印象。
そんな「きょうの料理」で作っていたメニューのひとつが『オニオングラタンスープ』。
“オーブンを使わず”に、それこそ短時間で出来るとのキャッチだったので私も実際に作ってみることにしました。
オニオングラタンスープ(きょうの料理コウケンテツさん風)
本来は最後にオーブンで焼き上げるというイメージがある『オニオングラタンスープ』。
今回のレシピで言うと、まずスープ自体を作って最終的に“焼いたチーズパン”を添えるところが最大の特徴でしょうか。
そのチーズパンを浸しながら食べるスタイルが何だか楽しく美味しそうな印象を受けました。
という訳でレシピ。
実際に自分で作ってみての感想をふまえた材料と作り方になります。
そこそこ簡単なレシピ
材料(4人分)
- タマネギ(大きめ)1個
- ベーコン(厚切り)60g
- 鶏ひき肉120g
- バター30g
- 砂糖大さじ1/2
- 水大さじ2
- ニンニク(すりおろし)1片
- 白ワイン大さじ3
- 水800ml
- ローリエ1枚
- 塩小さじ1
- チーズ(ピザ用)50g
- 食パン(8枚切)2枚
- バター10g
- パセリ適量
- 塩適量
- 黒コショウ適量
作り方
- タマネギを縦半分に切り、芯を取って横に薄切りにする
- バターを熱してタマネギを中火で炒める
- 砂糖を加えて混ぜ合わせ、水を入れフタをして強火で蒸し焼きにする(2分ほど/時々混ぜる)
- フタを取って炒める(8分ほど/タマネギが色づくまで)
- 棒状に切ったベーコン・鶏ひき肉・ニンニクを加えて少し炒める
- 白ワインを加え強火でひと煮立ちさせる
- 水・ローリエ・塩を加え強火でひと煮立ちさせ、フタをして中火で煮る(10分ほど)
- チーズをフライパンで中火で焼き、溶けてきたら食パンをのせる(軽く押さえて動かしパン全面にチーズを馴染ませる)
- 食パンにチーズが付いたら裏返して、バターを加えてパンに絡めて焼く(焼き上がったら4等分に切る)
- スープは塩・黒コショウで調味して完成
- 器に焼いたチーズパンを添えてパセリとか散らすのはどうでしょう
スープ自体はタマネギの旨味もあって甘めの味です。
タマネギの柔らかさと鶏ひき肉のアクセントが良い食感になっています。
そして何と言っても、焼いたチーズパンとの相性が抜群でそれぞれの美味しさが倍増するイメージ。
上に乗せたチーズパンがスープを吸って、カリカリではなく“トロトロ”状態にしてから食べた方が美味しいかも。
ちなみにチーズパン。
もろもろ使う鍋や時間の都合上、上記のレシピ通りではなく私は普通にトースターで焼いて作りましたよ。
そして「きょうの料理」の中でコウケンテツさんが作り方のポイントを言っていました。
特に、なるほどなぁと思ったのが下記2点。
- 鶏ひき肉でチキンコンソメのような旨味を出す
- タマネギを炒める際は砂糖でキャラメリゼする
鶏ひき肉で旨味と食感を追加する
本当はチキンコンソメを使っても良いが(例えば冷凍保存しておいた)鶏ひき肉を炒めて旨味を追加するとのこと。
コレはすごく納得。
鍋料理を作る時もそうですが、鶏肉を入れると入れないのではハッキリと味が違いますから。
極端な話、鶏肉を具として食べるために入れるのではなく、鍋自体の味を上げるために使っている部分もありますもん。
鶏脂というか旨味が出て美味しくなるのでオススメな作り方ですよ。
飴色タマネギなど食パンも焦げ感を出して「グラタン」に
タマネギも本当はイワユル飴色になるまで炒めたいのですが時間短縮を目的とします。
ある程度タマネギを炒めた後、砂糖と水を加えてフレンチでいうところのキャラメリゼをする。
キャラメリゼの目的は“香ばしさや焦げ色を出す”ことなので、すごく理に適っていると思いました。
オニオン「グラタン」スープの本来の意味はオーブンなどで表面を“焦がす”ことらしく。
ですので、タマネギは勿論のことチーズパンも少し焦がす感じにした方が雰囲気でるかと思います。