思えば20代はビールや焼酎。
30代前半からはワイン。
歳相応に、どんなワインがあるのかと知識的に知っておこうと思ったのが始まり。
そして30代後半から現在に至るまでは日本酒にハマっております。
20代の頃は「日本酒とか永遠に飲まない」なんて思っていましたが、やはり年齢に合わせて舌が変わってくるのでしょうね。
料理もガッツリ系よりも少量を味わうスモールポーションが良い、焼き肉よりも焼き鳥が美味しく感じる年齢になりました。
ですので料理も和食が増えるのは至極当然。
だったら合わせるお酒もその国・土地のものが食文化的にも良く、ここ数年は日本酒を好んでよく飲んでいます。
そんな感じで2015年にも色々と飲みました日本酒。
その中でも独断と偏見と自己満で選んだ特に良かったもの『日本酒オブ・ザ・イヤー』を今回のブログ記事で発表したいと思います。
「香り系」「食中酒系」「コスパ」の3部門から選んでみた
選ばなかった他の日本酒が良くなかったという訳ではありません。
同じお酒を飲んだとしてもタマタマその日によって味の感じ方は変わってきますから。
どんな料理と一緒に飲むのか?
はたまた誰と一緒に飲むのか?
そもそも、どのタイミングで飲むのかによっても変わってくると思いますから、「香りを楽しむ(純米吟醸など)」「食中酒として(純米など)」「コスパの良さ」などの面からカテゴライズしています。
新政No.6 R-type 特別純米/新政酒造(秋田)
主に食前酒として単品で飲んで、まず香りを楽しみたいお酒として考えると「新政No.6 R-type 特別純米/新政酒造(秋田)」。
最初に言っておくと、お店で飲ませて頂き凄く美味しいお酒でしたので自分で購入しようと思って探してもまぁ売ってない。
人気だからなのか少量生産なのか分かりませんが、ネットショッピングで色々なサイトで見ても売り切れ状態。
なので、手に入らず写真はカミングスーン。
機会があって購入できたら撮影して掲載したいと思います。
そんな『新政No.6 R-type』。
とても良い香りのするお酒でした。
どちらかと言うと甘い感じを受けます。
そんな中にも爽やかさ・フレッシュさも感じる日本酒でした。
頂いたお店は和食系のおばんざい屋。
私は基本的に“香りに特徴のある”お酒(これはワインにも言えますが)が好きな傾向があります。
食中酒として飲んでも良さげな印象ですが、その香りを楽しむためにも単品で味わいたいと思います。
品薄・売り切れ状態になるのも分かる美味しい日本酒でした。
澤屋まつもと 純米/松本酒造(京都)
食中酒としてバランスが良く、食事・料理の邪魔をしない「澤屋まつもと 純米/松本酒造(京都)」。
頂きましたのはコレマタ和食系のお店。
特におでんが中心の料理構成でした。
吟醸酒ではないので香りはやや抑え気味で口当たりも軽く、それが非常にバランスが良いと思える味です。
日本酒は吟醸志向が強い私。
今までは“食中酒”とかあまり考えないで、その香りの好みから吟醸系をよく飲んでいました。
しかしこの『まつもと』は、料理と合わせて飲む美味しさ・邪魔をしない味というものを考えさせられた日本酒でした。
お店で飲んでみて気に入ったお酒は後日自分でも買ってみたりしています。
この『まつもと』は比較的手に入れやすい部類ではないでしょうか。
“純米”の美味しさが分かる日本酒の一つだと思います。
吟の瞳 大吟醸/喜多屋(福岡)
お値段と美味しさのコスパの良さなら「吟の瞳 大吟醸/喜多屋(福岡)」。
で、この『吟の瞳』は大吟醸酒ながら純米ではないのです。
いわゆる「アル添」。
醸造アルコールを添加している日本酒です。
私はアンチ本醸造だったのですが、この『吟の瞳』で醸造アルコールも悪くないかなと思えました。
そもそも大吟醸に分類もされていますし、香りも私好みで良い感じです。
そして何と言っても嬉しいことに、720mlお値段アラウンド千円いわゆるアラ千でお安いんですよね。
単純に吟醸~大吟醸クラスになるとそれに応じて価格も高くなります。
価格がそれなりにお高いお酒は美味しいのが当たり前でしょう。
そんな中でも自分好みの美味しいと思えるお酒で、かつお安ければそんなに良いことはないじゃないですか。
ちなみにこのシリーズ。
限定商品もございまして。
先の青系ラベルのものは“醸造アルコールを添加した大吟醸酒”ということは書きました。
そしてこの紫系ラベルは「吟の瞳 純米大吟醸/喜多屋(福岡)」。
限定商品で、完全なる純米大吟醸。
こちらはスッキリとした味わいの中にも甘さも感じられ美味しかったです。
そんな訳で、今年の『日本酒オブ・ザ・イヤー』を決めさせて頂きました。
2015年ももう直ぐ終り。
来年も良い出会いがありますように。